通信を速くする方法を以下に紹介します。
【画面作成時】
以下の項目に注意して画面作成することで改善する場合があります。
<PLCデバイスの割り付け>
1スクリーンに使用するPLCデバイスをなるべく連番で割り付けます。
PLCへアクセスするブロック数の減少によって、V/TS2060シリーズのサイクルタイム* が短くなります。
* サイクルタイムとは、画面の表示にかかる時間で、内部デバイス$s132に格納されます。
<処理サイクル>
各パーツの[処理サイクル]を用途に応じて変更します。
例:V-SFT-6 「数値表示」の[処理サイクル]
高速 |
PLCのデータ変化に対して、リアルタイムに表示したい。 |
低速 |
PLCのデータ変化に対して、表示の更新が遅くてもよい。 |
リフレッシュ |
PLCのデータ変化がない。 |
* 読込エリアの確認方法についてはこちら
<マクロ>
マクロ機能を使用している場合、マクロでのPLCへの書き込み回数を少なくします。
書き込み回数が少ないほど、処理速度は速くなります。
例:MOV(転送)コマンドの場合
ラインNo.0 D200=$u200(W)
ラインNo.1 D201=$u201(W)
ラインNo.2 D202=$u202(W)
ラインNo.3 D203=$u203(W)
ラインNo.4 D204=$u204(W)
と設定した場合、PLCへ5回書き込みます。
↓
BMOV(ブロック転送)コマンド
ラインNo.0 D200=$u200 C:5(BMOV)
と設定した場合、PLCへは1回の書き込みになります。
<バッファリングエリア>
V8/TS2060シリーズ
[システム設定]→[バッファリングエリア設定]→[基本設定]タブで「読込エリアを使用する」を選択し、「読込エリア n + 3」 以降のデバイスをサンプリングデータデバイスとします。
「個別で指定する」の場合、なるべく連番で割り付けます。
PLCへアクセスするブロック数の減少によって、V8/TS2060シリーズのサイクルタイム* が短くなります。
* サイクルタイムとは、画面の更新にかかる時間で、内部デバイス$s132に格納されます。
V7シリーズ
[システム設定]→[バッファリングエリア設定]で「□メモリ指定」のチェックを外し、
「読込エリア n + 3」 以降のメモリをサンプリングデータメモリとします。
PLCへアクセスするブロック数の減少によって、Vシリーズのサイクルタイム* が短くなります。
* サイクルタイムとは、画面の更新にかかる時間で、内部メモリ$s132に格納されます。
【その他】
以下の方法で改善する場合があります。
<ボーレート>
V/TS2060シリーズとPLCがシリアル接続の場合、通信速度(ボーレート)を上げます。
ボーレートを変更する場合は、V/TS2060シリーズ、PLC共に設定を変更する必要があります。
V8/TS2060シリーズ
設定箇所:V-SFT-6の[システム設定]→[ハードウェア設定]→[PLCxプロパティ]
V7シリーズ
設定箇所:V-SFT-5の[システム設定]→[PLC通信]→[通信パラメータ]
<スキャンタイム>
PLCのラダープログラムで、スキャンタイムを短くします。
<温調器/インバータなど 複数台接続時>
温調器/インバータなどを複数台接続している場合、全て通信させます。
通信ダウンしている局番への復帰確認を行う必要がなくなります。
<Ethernet>
Ethernetに対応しているPLCをご使用の場合は、Ethernet通信に変えることでシリアル通信より高速に通信できます。
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